悪夢の処女喪失から三日が過ぎた。日曜日に犯され、月曜日は学校を休んだものの、綾香の携帯に諒から「急に不登校になったりするとなにかあったのかと怪しまれて追求されるかもしれないから学校に出てこいと」とメールがきたのだ。
しかし、おそるおそる登校したものの、昨日も今日も諒は接触してはこず、まるでなにもなかったかのように振舞っていた。目を合わせようともしない。無茶な要求をされるのは嫌だが、何も無いというのも不気味だった。すべてを「無かったこと」と思いたいが、無惨に裂けた処女膜が処女喪失レイプの証明として残っている。
ニ現目の授業が終わったところでトイレに行く。綾香はパンティをずり下ろし便座に座る。こうしてトイレで性器に意識をやるだけでおぞましい記憶が甦る。
ちょろ・・・・ちょろろろ・・・
排尿の快感も、諒の舌で屈辱的に絶頂を体感させられたことを思い出してしまう。肛門を犯された上、排便までも見られている。今の綾香にとって、トイレという空間自体が忌まわしい記憶を呼び起こさせるのだった。
尿を終え、トイレットペーパーで性器を清めた。そのとき手が軽くクリトリスに触れてしまう。体がピクリと反応した。
(やだ・・・・)
それまで毎日のようにオナニーしていたというのに、あの後は一度も自らを慰めてはいなかった。
くにゅ・・・・
指先が包皮の上からクリを押しつぶす。なじみの感覚が性器を痺れさせた。快楽に飢えていた肉体はわずかな刺激を増幅し、もっともっととせがむ。
くにぃ・・・・くりゅ・・・・
(・・・だめ・・・)
ほっそりした指が性器を撫でる。頭を使わずとも、指先はどう動けばいいか知っていた。
(ここ・・・誰にも見られたことなかったのに・・・誰にも触られたことなかったのに・・・・汚されちゃった・・・・」
核が包皮ごとつままれる。
「ん・・・・」
綾香の足先がビクンと跳ねた。目をつむり下半身に広がる痺れを味わう。
(あんな奴に・・・・犯されちゃった・・・・)
むきぃ・・・・
包皮が剥かれる。固くしこった女芯が顔を覗かせた。三日ぶりの愛撫を貪ろうと赤く腫れて自己主張している。
(だめ、こんなことしちゃ・・・・思い出しちゃう・・・・・)
綾香の脳裏にけだもののように自分を犯した諒の顔が浮かんだ。顔を真っ赤にして興奮し、よだれを垂らしながら喘ぎを漏らしている諒……思春期の少年の淫らな欲望をそのまま体現した姿だった。自分の体で憎い相手を喜ばせるというのはこの上ない屈辱だ。忘れようにも忘れられない。
その間にも指は性器を這いずり回り、慣れ親しんだ女肉を嬲っている。子宮がきゅんと収縮し膣内が潤うのが感じられた。
(いや・・・もう二度とあんなやつに触られたくない・・・・先輩、助けて・・・・)
綾香は思いを寄せている氷上のことを頭に浮かべた。処女を捧げるはずだった相手……しかし指先がクリをはじくと、その顔は諒のものに変わってしまう。綾香の体は自らを女にしてくれた相手のことをしっかりと覚えているのだ。愛液を流し、肉をまとわりつかせて奉仕した相手のことが忘れられないのだ。膜を裂かれた痛みも、膣奥で受けた精液の熱さも、忘れられない思い出として刻み込まれていた。
無惨なレイプではあったが、あの時の綾香の体は充分にほぐされ受け入れ準備ができていた。しかも指と舌でいかされている。他人に愛撫され達するというのは当然のことながらはじめての経験であり、それは自ら慰めるよりもはるかに心地よいものだった。綾香の頭はそれを否定しているが、女の部分は再びあの愛撫を求めている。
にちゃ、ぬりゅ、ねちゃぁ・・・くちゅ・・・
(こんなことしちゃ・・・だめ・・・・)
しかし三日もおあずけをくっていた肉体は貪欲に快楽を求めている、
綾香の指が膣口とクリトリスを行き来する。
(いや・・・犯さないで・・・・だめぇ・・・・)
綾香はオナニーしながら先日の処女喪失レイプを追体験していた。便器の中にぽたぽたと愛液が垂れ落ちる。
きつくすぼまった処女肉を、醜いペニスが割り入ってくる感触……身体が裂けるような痛み……それなのに体奥から滲み出す愛液……嫌でたまらないのに、陵辱されればされるほど相手に快楽を与え喜ばせてしまう。そして身体のほうもそれに答えるのだ。傍若無人に肉襞を擦りあげるペニスから子種を搾り取ろうと、よだれを垂らして迎える処女膣。自分の身体にまで裏切られ、あのレイプ体験は最悪の記憶として綾香の脳裏に刻まれているのだった。
知らず知らずの間に綾香の指は膣内に侵入していた。レイプの後、自宅のバスルームで膣内を洗浄したのを思い出す。その時のように中指を根元まで肉壷に埋めて中をかき回した。逆の手は露出したクリに愛液をからめこねくりまわしている。
(忘れなきゃ・・・・あいつの感触なんか忘れなきゃ・・・・こうして・・・自分でして・・・・汚れを落とさなきゃ・・・・・)
そう自らにいい聞かせてはいるが、閉じたまぶたの裏には諒の顔が浮かんでいる。クリトリスを嬲る指は諒の舌の動きの再現だ。
膣からはじゅぷじゅぷと卑猥な水音が漏れてくる。綾香は自分の体内に新たな快感のポイントがあるのを・・・・Gスポットがあるのに気付いた。そこに触れると諒に貫かれたことを思い出す。あの激痛のさなかにも、膣がしっかりと愛液を分泌させ諒を愛しんでいたのはこの器官のおかげだった。諒が起動スイッチを入れ、今綾香はその使い方を体験していた。そこを押すたびに体の奥にじんわりと快楽が染み広がっていく。
広がる快楽は綾香の膣にペニスの味を思い出させた。
(だめ・・・しょ・・・処女が・・・・先輩にあげるはずの・・・・処女が・・・・)
だが処女膜は無惨にも打ち破られすでにキズもほとんど癒えている。
(いや・・・こんなの・・・あんっ!)
綾香の指は狂おしい動きで性器を蹂躙していく。
(・・・だめ・・・こんな・・・・いやぁっ!)
綾香は絶頂の縁にいることを感じた。
こり・・・・
クリをつまんだ。いつも慣れ親しんだフィニッシュ法で最後の一線を越える。
「あくっ!!」
綾香は達した。
しばし息を整えてから汚れた性器を拭き清める。オナニー後の虚脱感と罪悪感が体と心に広がる。あんなことがあったというのに学校でオナニーするなんてどうかしていると激しい自己嫌悪に陥った。肉欲は満たされたはずなのに負の感情ばかり残る。
しかし綾香自身は気付いていなかったが、今感じているむなしさは以前のものとは違っていた。
綾香の肉体はオナニーによる絶頂では満足していなかったのだ。
・・・体奥に注ぎ込まれる熱い奔流・・・・
綾香は身支度を整えトイレを出た。
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