豪華なシャンデリアが照らす白い部屋。 美しいレースで飾り付けられた巨大なベッドも純白だった。 アンナはそのベッドに腰かけている。 身を纏うのは極薄のドレスと、腿までのタイツだけ。 肌の色が見えるほどにドレスは薄く、何もつけていないのとほとんど変わらない。 アンナの前に立つのは、全裸の肥満体。 身長は170センチほど、体重は150kgをゆうに超えるだろう。 色白の肌、局部を覆う黒く長い毛。 上向き気味の鼻も相まって、人間ではなく豚人に見える。 しかし、まぎれもなく人だった。 王国の守護の要でもある特級聖騎士なのだ。 アンナがその身を尽くして仕えねばならぬ『主人』だった。 「よ、よろしくお願いします・・・・ルード様・・・・」 聖騎士の機嫌を損ねるような仕草は許されない。 アンナは両手を膝に置き、深々と頭を下げた。 ルードの視線が体に絡みつく。 アンナは手で体を隠したくなったが、必死に耐えた。 磨き上げた体を捧げることが巫女の役目であり、『拒否』は許されないのだ。 薄手のドレスは、アンナの裸体を隠す役には立っていない。 豊かな乳房も、無毛の股間も、全てがあらわになっている。 胸の大きさが自慢である一方、同期の巫女たちと比べると尻や太ももの肉量も多く、それが心配だった。 『白タイツを着用』の指示があり支給されたものを着けてきたが、サイズが合っておらず腿の締め付け部分から肉をは大きくはみ出させていた。 腰にもある程度肉が乗っているものの、全体のシルエットとしては大きくくびれていた。 聖騎士に身を捧げるためには容姿も厳しく審査される。 合格したならば心配することはないのだが、それでも気になるのが乙女心だ。 しかし気になっていたのは数分前までだ。 自分が仕えるべき聖騎士を目にした瞬間・・・乙女の心配事など全て吹き飛んでしまった。 「うふふふふ・・・むっちりしておいしそうな巫女だねぇ〜・・・久々の上物だと聞いてるよぉ? ぬふぅ〜・・はふぅ〜・・・」 全身から汗の蒸気を立ち上らせ、ルードは下卑た笑みを浮かべた。 鼻息荒くベッドに這いあがる。 日々厳しい鍛錬を繰り返す聖騎士。 アンナの知る聖騎士・・・『表』に顔を見せる聖騎士は皆、引き締まった肉体と求道者の顔を持っていた。 だが、今目の前にいるのは、修行や鍛錬とは無縁と思える脂肪の塊。 欲望のままに怠惰を貪る肥満中年だった。 「うふふ・・・想像してた特級聖騎士と違った? でもね・・・」 ルードはそう言って手で太ももを掴み、ごろりと転がる。 「ほら・・・これ見れば・・・わかるでしょ?」 恥ずかしげもなく晒される股間。 いっそう濃厚な湯気が立ち上る。 ペニスの大半は、弛んだ下腹に埋もれていた。 五分勃ち状態なのだが・・・付け根の肉に包皮が押され完全なる包茎だった。 巨体に似合わぬ情けないペニス。 しかし、驚くべきは、その下にぶらさがる睾丸だ。 恐ろしく大きい。 常人の3倍はあろうかというサイズだった。 巫女の生活は男子禁制の環境で行われるため、男の生の裸体は見たことなかったが・・・絵や模型で奉仕を学んでいた。 様々なサイズの模型を見たが、これほどのものは無かった。 色白の肌にあって、股間は異様に黒い。 内股部分が肉で擦れるのと、長い毛が密生しているためだ。 尻の谷間から玉にかけては、とくに毛が濃かった。 淫毛は汗で濡れ、うねる束を作って玉に張り付いている。 男の場合、魔素は精巣に宿る。 巨大な睾丸・・・それは、数多の処女から魔素を奪ってきた証だった。 歴戦の聖騎士でも、睾丸の大きさは並の男より二回り三回り大きい程度だとアンナは聞いていた。 しかし目の前の睾丸は、奉仕の講義で学んだ『標準サイズ』の三倍以上はある。 模型で練習した『おしゃぶり』の技も役に立ちそうにない。 ルードは己の玉を手で掬い上げ、重さを計るように上下に揺らして見せる。 「ふふ・・・体は肥ってるけどね、ここは肥ってるわけじゃないんだよ・・・」 玉をこね回し、皮を引っ張る。 皮は分厚く良く伸びるが、それを差し引いても張りつめた塊の巨大さは伝わってくる。 「ボクの体はね、魔素を溜めやすい体質なんだ。ボク一人で、聖騎士10人分の結界を張れるんだよ。くふふ・・・上物処女から魔素をもらえば、ボクのたまたまはもっと大きくなる。あっ、心配しないで。ボクは処女を奪うだけの薄情者じゃないよ? 処女を奪った後も、たっぷり可愛がってあげるから。たまたまが大きいと・・くふふ、性欲も強くてね・・・一日最低十回は抜かないと、苦しいんだ・・・」 萎びた包茎から、透明な汁がじゅくじゅくと溢れた。 「ボクのおちんちん、小さくてがっかりした? 大丈夫だよ、こういう姿勢だと、お肉に埋もれちゃうんだ。今はまだ半勃ちだしね。ふふ・・・皮も・・・ちょっと人より余ってるけど、『本気』になれば剥けるからね。ふふ、皮の中にね、いっぱい涎を溜めてアンナちゃんを待ってたんだよ」 ルードは頬を紅潮させ、照れたような表情で言う。 アンナは聖騎士の巫女に選ばれたとき、相手のペニスが大き過ぎたらどうしようかと、それだけが心配だった。 肉付きが良く同期の中で最も乳房が育っていた反面、性器だけは子供なのだ。 完全なる無毛であり、同期の友と淫唇を見比べても、明らかに幼く小さかった。 大淫唇の肉付きのせいで、股を大きく開いても孔が露出しない。 指で開いた先にあるのは、申し訳程度に恥部を飾る小淫唇と、幼女のような処女孔。 体は人一倍発育したのに、性器だけは10歳の頃からほとんど変わっていない。 ・・・性器の小さいアンナにとって、ルードの短小包茎は、せめてもの救いとなりそうだった。 股を大きく開き、己の睾丸をねちっこく弄り回す肥満男・・・ あまりのおぞましさに、アンナは体が硬直し小刻みに震える。 ルードはにたにたと嗤いながら手招きした。 聖騎士の誘いを断るわけにはいかない。 アンナは強張る体を無理に動かし、ルードのもとに這い寄った。 被せてある敷物はやわらかだが、ベッド自体は固い。 アンナが乗ってもさほどたわまない。 しかし、ルードが座っている部分は大きく沈み込んでいる。 巨体専用のベッドなのだろう。 アンナが近づくと、ルードは鼻息荒く抱き寄せた。 「むふぅ〜〜・・・可愛いよ、アンナちゃん・・・・ボク好みのむっちり処女・・・ふぅふぅ・・・」 そう言いながら、口の端から溢れる涎を舌ですくって唇に塗り付ける。 その唇は、色白の肌とは対照的に毒々しい赤さだった。 「はぁはぁ・・・もう我慢できないよ・・・・」 アンナのドレスに手をかけ・・・一気に引き裂く。 「ひうっ!」 アンナは思わず悲鳴を上げてしまう。 薄く頼りないドレスではあったが、それでもアンナを守っていた。 まるで最後の希望を引き裂かれたようだった。 「おぉ・・・いい体だ・・・これが・・・くふふ、ボクのモノになるんだね・・・はぁはぁ・・・」 ルードは舌をいやらしく蠢かせながらアンナに顔を寄せる。 豚のようなおぞましい顔が間近に迫る。 アンナは顔を背けたい衝動と必至に戦った。 ・・・・むちゅぅ・・・ ファーストキス。 女同士のキスは数えきれないほど経験してきたが、男とは初めてだった。 巫女にとっては、男とのキスこそがファーストキスなのだ。 にゅむる・・・ねぢゅるぅ〜〜〜・・・ 「あんっ! むぐ・・・・」 拒む間もなく、舌が潜り込んでくる。 練習では経験したことのない舌使い。 驚くほど太く長い舌が、口内を這いずり回る。 それと共に注ぎ込まれる唾液。 巫女の義務として、主の求めには全力で応えねばならない。 だが今のアンナには、舌を絡め返す余裕はなかった。 口を完全に塞がれ、鼻呼吸を余儀なくされる。 (やだ・・・く、臭い・・・) 周囲に満ちる強烈な性臭。 しかしそれは不潔な悪臭ではなかった。 ・・・じゅん・・・ 発情した雄の臭い・・・女の本能に訴える薫り。 アンナの体奥に熱が生まれる。 長い舌は、アンナの口内に唾液を塗り込むように蠢く。 そして・・・柔らかな口内粘膜を擦られるたびに、危険な疼きが身を駆け巡った。 (やだ・・・気持ち・・・悪い・・・・。こんなキス・・・・いや・・・) アンナは抵抗もできず、習い覚えた奉仕の技を使うことも忘れ、口内を蹂躙され続けた。 |