綾香

性奴調教編 陵辱の記憶


 綾香が気を失っていたのは2〜3分のことだった。気がつくと、正座のまま前に伏せたような格好をしていた。膣口からは粘っこい愛液が糸を引いて床に垂れ落ちている。綾香の前で、下半身裸で股を大きく開いた諒がニヤニヤ笑いを浮かべていた。そして、股間では醜い雄器官が天を向いて脈動している。

 「ほら、綾香、次は僕の番だよ・・・・・」
 そう言いながら腰をずらしにじりよった。
 「いや・・・」
 「ふふふ・・・・舐めて・・・・」
 包皮を半ばまで被ったペニスから性臭が漂ってくる。男の臭い・・・・肉欲に狂ったけだものの臭いだった。
 「・・・くさい・・・・」
 日常生活では決して嗅ぐことのない臭いが鼻腔を突き刺すように押し入ってくる。だが、どこか魅惑的な臭いでもあった。反射的に息を止めてしまうものの、つい少しだけ嗅ぎなおしてしまう。嗅いではいけないと思いつつ、つい嗅いでしまう。
 そしてその香りが鼻腔に染み込むと、体の奥が熱くなり落ち着かない気分になる。綾香はまったく同じ効果を起こす臭いを知っていた。そう、オナニーのとき自分の恥部から漂ってくる匂いだ。それもシャワーを浴びる前の・・・・一日分の体臭が濃縮された汚れた性器の匂い・・・・。
 しかし、それらの感情は理性では否定していた。綾香自身は心から嫌だと思っていた。臭いだけでも眩暈がするのに、口に含むことなどできない。目の前にあるのは排泄器官なのだ。それも汚れて悪臭を放っている。フェラチオという行いは知っているし、愛する相手が頼むならやってあげてもいいと思っている。だが、それも綺麗に洗ってある場合の話だ。恥垢まみれの・・・・憎い相手のペニスなどしゃぶれたものではない。

 「綾香がいったあと、濡れ濡れのおまんこの写真、携帯で撮らせてもらったよ・・・」
 諒は携帯の液晶画面を見せた。陰毛が薄く、まるで子供のような女性器・・・・まぎれもなく綾香のもの・・・・が写っている。床や太腿との間に何筋もの糸をきらめかせた艶かしい画像だった。
 すでに諒の手元には綾香の写真は何枚もあり、今撮ったなどという脅しにはあまり意味はないのだが、それでも綾香にとってはつい今しがた達した姿というのは羞恥心を激しく刺激するのだった。憎い相手の愛撫で涎を溢れさせている写真・・・・決して他人に見られてはならないものだ。

 包皮からわずかに飛び出た亀頭の先端には、透明な雫が溜まっていた。綾香の口の中に、先日しゃぶった時のペニスの味が甦る。なぜか、唾液がじゅわじゅわと口内に溢れてくる。

 綾香は意を決してペニスに舌を伸ばした。

 ぬろ・・・

 清浄な唾液が亀頭を濡らす。
 「やり方はこの前教えたよね・・・・舌で・・・皮を剥いて・・・・」
 舌先が包皮をたぐりおろそうとする。唾液とカウパーでぬめっているので、一ヶ所をひっかけて皮をめくろうとしてもすぐに戻ってしまう。
 綾香はやり方を変え、舌先を包皮の隙間に差し入れぐるりと周囲をまわるようにしてめくりおろした。それでもうまくいかなかったが、何度か悪戦苦闘した結果、なんとか雁の出っ張りに包皮先端のリングをひっかけることができた。
 つやつやとピンク色に光る亀頭が露出する。蛇腹状になった包皮はうまく傘に引っ掛かり戻っては来ない。心なしか亀頭も一回り大きくなったような気がする。
 「う・・・・」
 綾香が呻いた。
 包皮に抑えられていた恥垢の臭気が開放され、綾香の鼻腔に飛び込む。昨夜のオナニーの名残であろう精液の臭いだ。先ほど嗅いだ臭いよりも数倍きつい。
 「雁のところ・・・・綺麗にしてね・・・ほら、手で皮を引き下ろして・・・・」

 むり・・・・

 ペニスの付け根をほっそりとした指が掴み、ぐいと引き下ろす。雁の首本で蛇腹状になっていた包皮が伸ばされた。敏感な皮膚が露出する。臭気がいっそう強くなった。
 見ると、傘の裏側のあたりには白い垢がびっしりとこびりついていた。
 「ふふふ、綾香に舐めさせてあげようと思って洗ってないんだよ・・・・」
 汚れたペニスを前にすると、一度は決めた覚悟も揺らぎ、くわえる気が起きない。
 「さぁ、はやく舐めて・・・・おいしいよ? 綾香の好きな味だよ? それとも・・・・別のお口で味わいたいのかな? 大人の女になったばかりのお口で・・・・」
 「ま、待って! や、やります・・・・」
 すでに処女を奪われてしまったとはいえ、再び犯されるのはいやだった。強引に押し入ってくる肉の槍・・・・綾香は膣肉が割り裂かれる感触をしっかりとおぼえていた。そして、執拗な陵辱の果てに無理矢理膣出しされたという恐怖もよみがえる。

 震える舌が伸びる。ペニスは愛撫を待ち焦がれ、ビクンビクンと脈動していた。亀頭は真っ赤に充血し、はちきれんばかりだ。茎には太い血管が浮き出し、華奢な諒の体とはアンバランスに見えた。女をもとめる野獣・・・・そう、現に諒は見かけの頼りなさとは裏腹に、綾香を組み敷いて強引に処女を貪ったのだ。隆々とそそりたったペニスはまさに諒の本性を象徴していた。綾香にとって、ペニスを隆起させた諒は、荒々しい巨漢のごとき威圧感を放っていた。忘れられない屈辱を与えた、逆らうことのできない暴君だ。綾香は諒の『男』に屈服し、処女を捧げたのだ。

 唾液で湿った舌先が、恥垢の詰まった雁裏をなぞる。
 「くうぅ・・・」
 諒が思わずうめき声をあげた。
 傘の下を尖らせた舌がえぐるように這っていき、恥垢がこそぎ落とされていく。
 「ち、恥垢はちゃんと飲み込むんだよ・・・・」
 綾香の動きが止まった。おぞましい命令に抗議したいのだろう。
 「ほら、咽が動くかちゃんと見てるからね。」
 諒が上体を曲げ覗き込む。
 飲まなければならない・・・・さもなくば、また諒は卑劣な脅迫をしてくるのだ。逆らったばかりにもっと酷いことをされるかもしれない。
 綾香は唾液を啜りながらペニスから口を離した。そして苦い薬を飲むときのように息を止めて一気に嚥下する。

 ごくり・・・・

 諒のエキスが咽を通り体内に流れ込んでいく。

 「くふふふ・・・・飲んだね・・・・三日分の恥垢・・・・さぁ、続けて・・・・・」

 再び舌は亀頭に戻り、汚れたペニスを丁寧に清めていく。

 綾香は嫌で嫌でたまらなかったが、なにをすればいいのかは直感的に悟っていた。このおぞましい肉棒を愛撫し精液を放出させる・・・・そうすれば、悪夢のような状況から逃れられるのだ。性知識は人並み以上にある。男は一度放出してしまえば回復に時間がかかる。だからこのまま口唇奉仕でいかせてしまえば、最悪の状況は・・・・膣を陵辱されることは免れるのだ。
 綾香の舌先は、諒の反応を巧みに探りながら快感を与えていった。綾香自身はこの動きを意識していないのだろう。しかし、綾香の肉体は男に奉仕する術を心得ていた。生まれついての肉奴隷だった。諒がクンニで綾香の弱点を見つけるように・・・いや、それ以上のセンスで絶頂へと導いていく。
 綾香は雁の裏だけでなく、包皮の裏側・・・・皮を伸ばした敏感な部分・・・・も丁寧に舐めあげていく。諒が命じたのは傘の裏側の恥垢掃除だったが、綾香は本能的に恥垢の溜まる場所、男が感じやすい場所を察し、奉仕するのだった。
 責める場所によってペニスの反応が変わる。ただでさえ固いこわばりがよりいっそう硬直する。諒の呼気でも愛撫の成果が見てとれる。太腿の筋肉の硬直、腹筋の動き・・・・性感には男でも女でも共通した部分がある。綾香は自らオナニーするときの体の反応を知らず知らずのうちに参考にしていた。

 ちゅぷ・・・にちゅ・・・・ずりゅ・・・

 茎に口付けをし、唾液を塗りこみ、舌を絡める。汚れていた肉茎がみるみる綺麗になっていき、清らかな唾液でコーティングされていく。

 綾香はたくましくそそりたつ肉杭に・・・・貞操を捧げた『主』にひたすら奉仕を続けた。

 

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