綾香

性奴調教編 陵辱の記憶


 「よ、よし・・・・亀頭にも恥垢がこびりついてるから、唾で濡らした唇で擦ってね・・・・」
 綾香は唇をひと舐めし唾液で湿らせてから、軽くおちょぼ口にして真上から亀頭に口づけをした。そのままくわえて行き、雁を越えたところでバックする。
 「くふぅ・・・・」
 諒が切なげな呻きを漏らした。
 唾液で恥垢が溶け、ほどよい力加減で締めた唇が擦り落とす。数回往復してから、舌で亀頭を撫で恥垢をすくい取る。
 恥垢の混じった唾液を飲むのも忘れてはいない。それどころか、最初はあれほど嫌がっていたのに、いつしか無意識のうちに嚥下していた。諒が喜ぶ行動をしなければならないとわかっているのだろう。

 小刻みに顔が上下し亀頭を責めたてていく。しかし次第にその動きは大きくなり、深くストロークしていった。綾香は諒の昂ぶりを敏感に感じ取っていた。上手に奉仕すればペニスは固くなる・・・・1ストロークごとにフェラチオの技術を身につけていった。
 結局は射精させるために口唇奉仕をしているのだ。フィニッシュを迎えさせなければいつまでもこの地獄は続く。綾香は自発的にフェラチオをしていた。ただ漠然と咥えるのではない。どうすれば効率よく快感を与え、少しでも多くの精液を搾り取れるか本能的に試行錯誤しているのだった。
 咥えながら口内で舌を蠢かせる。茎の裏側のライン・・・・亀頭の割れ目の付け根部分に性感帯があることは、舌先での奉仕で学んでいた。今度は咥えたままそこを刺激する。舌の腹の部分を前後左右に動かし快感を与える。
 そして唾液を塗りこむように唇を滑らす。諒の反応を窺いながら、時にすばやく、時にゆっくり肉茎を摩擦していく。
 まだぎこちなくはあったが、それは天性の才能を持った者の動きだった。普通の恋人同士のセックスでもここまでテクニックを駆使することはないだろう。ましてや、綾香は本格的なフェラははじめてなのだ。

 ずじゅ・・・・じゅる・・・むじゅ・・・・

 口いっぱいに頬張り唇で茎をマッサージする。なるべく広い面積が密着するように口内の肉を絞る。清らかな唾液が醜い肉茎に染み込んでいく。

 綾香の美しい顔が自分の股間に埋まっているのを見るだけで、諒の心に射精感がこみあげてくる。形の良い唇から、己の醜い肉棒が姿を覗かせる・・・・現実とは思えない眺めだ。下半身を剥き出しにしたままうずくまって、懸命に奉仕する美少女。諒はこの世の王にでもなったかのような気分だった。日ごろいじめられ蔑まれてはいるが、今だけは勝利者だった。綾香を狙っている男はたくさんいる。しかし、こうして土下座の姿勢で奉仕させている男は他にはいないのだ。


 じゅぷ、じゅぷ、にゅち、ぢゅぽ・・・・

 卑猥な水音が室内に響き渡る。溢れた唾液が諒の玉袋を濡らし、そのまま床に垂れ落ちた。
 「いいよ、綾香・・・・すごくいい・・・・玉も・・・・舐めて・・・・」
 綾香は咥えていたペニスを離した。ちゅぷ、と小さな音がし、唾液の糸が唇と亀頭の間に張る。
 そのまま顔を下に移動させ、そこだけ老人の皮膚のように皺のよった器官を見つめる。亀頭の形状も醜いが、だらしなく垂れ下がった睾丸も負けず劣らずのおぞましさだった。そこは男の弱点でもある。無防備なボールを潰してしまえば、この場は逃れられるだろう。実際、諒はなんの警戒もしていない。
 綾香はボールをそっと持ち上げた。今、諒の急所は綾香の手の中にある。強い立場にいるとも言えるのだ。しかし・・・・逆らうことなどできなかった。この場を逃れたとしても、どんな仕返しをされるかわからないのだ。蜘蛛の糸にからめとられているようなものだ。
 陰茎とは違った臭いを発する睾丸に舌を伸ばす。亀頭から漂ってくる男の匂いよりも、汗などの体臭に近い。

 れる・・・・

 広げた舌の上に睾丸を乗せる。そのまま吸い付くようにして柔らかいボールを口に含んだ。
 精子を生み出す器官を唾液の海に浸し、舌で優しくマッサージする。それは、精液の分泌を促すかのような動きだった。
 睾丸を暖かなものが包み込み、ぬめりながらの愛撫というのは、オナニーでは得られない快感だ。直接的な刺激では亀頭にはかなわないが、じわじわとこみ上げるような悦楽が諒の下半身に広がっていく。不思議なもので、同じ奉仕でも、陰茎、睾丸、肛門では、それぞれ違った精神的満足感があった。睾丸の愛撫には、精液を生み出すところに奉仕させるという意識があるのだろう。綾香のように精液を嫌う相手に奉仕させるのなら、なおさら支配欲を満足させてくれる。

 「棒のほうも・・・・手で・・・・」
 諒がかすれた声で言う。
 唾液まみれの陰茎を白い手が包んだ。

 ぬるり・・・・

 唇とは違った刺激が伝わってくる。締め付け具合、触れる面積がフェラよりも大きい。また、手による愛撫だというのに諒自身のオナニーの時とは全然違う快感だった。
 ペニスと手のひらの間で唾液がにちゃにちゃと音を立てる。粘汁が細かな泡になっているところもあった。
 ゆっくりとストロークさせながら親指の腹で亀頭の付け根を刺激する。すると、尿道口に透明な雫が盛り上がり、張力の限界を超えたところで垂れ落ちていく。

 一方睾丸はずっと温かい唾液に浸されているせいで皮がだらしなくふやけていた。袋ごと睾丸を洗うかのように舌が攪拌する。
 皮の襞の隅々まで唾液が浸透し、汚れを洗い落とす。その汚れは唾液に溶け込み、綾香の咽喉へと流れ込んでいった。
 亀頭も茎も陰嚢も、すっかり清められ綾香の匂いを放つようになっていた。
 諒のペニスはいっそう固くなり、射精への階段を駆け足でのぼっていく。

 「よ、よし、玉はもういいから、もう一度咥えて・・・・」
 綾香の口唇から二つのボールが転げおちる。皮が伸びきっているため、だらりと垂れ下がる。

 再び肉幹が咥えられる。頬がすぼめられ、口の内壁がペニスをしごきあげた。

 にゅぷ、ずぢゅ、じゅぷ、ずぢゅるるるる・・・・ちゅぶ・・・

 ペニスの硬直がこのうえないところまで張り詰め、睾丸がせりあがっていく。綾香は射精が迫るのを感じた。どうせ口内での射精を強要されるだろう。しかし、このまま咽奥で出されたらたまらない。亀頭だけを含むようにし、舌先で刺激を与えフィニッシュをうながす。と、そのとき・・・・

 ずりゅ・・・・

 ペニスが引き抜かれた。

 「おおぅっ!」
 諒が手元に何かを引き寄せ、ペニスをそれにおしつける。

 びゅくっ! びゅるるるるっ! びゅどるぅっ!

 肉茎がはじけ子種汁を放出する。

 びゅぶっ! びゅるっ! どびゅるるるぅっ!

 亀頭は綾香の弁当箱に差し込まれていた。諒はごはんに射精しているのだ。
 綾香は諒の奇態を恐れながら見守っていた。口を汚されないのは良かったが、ごはんの中にペニスを突っ込み射精するなどまったくの予想外の行動だ。思春期の男子が蒟蒻やカップラーメンでオナニーするという話は聞いていたが、それの一種なのだろうかとぼんやり思った。

 「あふぅ・・・いく・・・・うぅ・・・・・」
 呻き声をあげながら諒は射精を続ける。が、すぐに顔をしかめなにかを我慢するような表情になる。
 「くふぅ・・・・これくらいにしておかないとね・・・・」
 そう言ってペニスを引き抜く。まだ半立ち状態のようだ。
 そして綾香の箸を取ると、精液を注ぎ込んだごはんに突き立てかきまわしはじめた。
 ごはんに精液が絡みつき糸を引く。
 「さぁ、綾香、お昼ご飯だよ・・・・・」

 性臭の漂う弁当箱が綾香の前に突き出された。

 

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