綾香

性奴調教編 陵辱の記憶


 絶頂を終え、性感が引いているはずだというのに、綾香の泉はたっぷりと淫水をたたえていた。ほんの少しの愛撫で再び淫欲が戻ってきているのだろう。
 綾香は自分の下半身の感覚と諒のペニスの充血が連動しているかのような錯覚を抱いた。自分が感じれば感じるほど諒も興奮する・・・・このまま愛撫され続ければすぐに諒も回復してしまうに違いない。
 綾香は箸をごはんに差し入れた。少量の塊を掴みあげると、納豆でも混じっているかのように糸が引いた。生臭い匂いが漂ってくる。息を止め、意を決して口の中に放り込んだ。
 「よく噛んで食べるんだよ・・・・」
 諒が言った。綾香は目に涙を浮かべながら咀嚼する。精液が唾液に溶け込み、綾香の口内に諒の味が広がった。男の味・・・・綾香はこの味を覚えていた。はじめて諒の精液を受けたのも口だった。そして二回目は、自らの血の味が混じっていた。それはまさに忌まわしい記憶を呼び覚ます陵辱の味だった。
 「ふふふ、その調子、その調子」
 そう言いながら諒はクリを嬲った。愛液をまとったクリに指先がじゃれつく。いとおしむように撫でまわし、時折乱暴に扱い意地悪をする。諒は綾香の反応を巧みに読み取りながら、思うままに快楽を操っていた。
 綾香は下半身を襲う快感に耐えながら、また一口ごはんを頬張った。尻を突き出し地べたに這いつくばって食事するとは、まるで犬のようだった。しかもそのごはんには精液がたっぷりとかかっている。まさに性欲処理のための家畜・・・・惨めさと恥ずかしさで体が燃えるようだ。

 じゅく・・・・

 膣奥から淫汁が分泌される。粘つく汁は脈動する膣洞を通り、淫孔からどろりとあふれ出す。陰唇は諒の手で左右に割り広げられているので、膣口が蠢き涎を垂らす様が丸見えだ。
 淫らな匂いの雫が重力に引かれて垂れ落ちようとすると、諒は舌を伸ばしてそれを受け止める。そのまま陰唇をぐるぐると回るように舐めてから、男を受け入れるべき孔に舌を差し込む。
 敏感な粘膜を刺激され、綾香は腰をくねらせた。しかし諒は尻肉をしっかりと掴み、濡れた股間に顔を押し付けている。舌は綾香の内部を探るように蠢いていた。

 ずちゅ・・・・ちゅるるるる・・・・ちゅばっ

 口づけしたまま『唾液』が啜られる。諒は卑猥な音を容赦なく立てながら恥液を貪った。その音がますます綾香の羞恥心に火をつける。そして羞恥心は膣孔を潤わせる呼び水となるのだ。
 綾香は下半身の悦楽を忘れようと、目の前の精液ごはんに意識を集中した。必死になって口に運び、咀嚼し、飲み込む。だが異臭を発するごはんは一向に減っていかなかった。
 その一方、快感のほうはどんどん高まってくる。諒の舌が陰唇の襞を丹念に舐めあげ、愛液を塗りこんでいく。だが、綾香が感じれば感じるほど膣奥やクリへの愛撫がなくなり、そのもどかしさが綾香を落ち着かなくさせた。綾香は気付いてはいなかったが、無意識のうちに敏感な蕾への愛撫をせがみ、腰が微妙に動き諒の顔にこすりつけようとしていた。
 「あひっ!」
 体の要望どおり陰唇を舐めていた舌に狙いをクリに移す。思わず声が漏れ、口の中の食べかけのごはんが弁当箱の中に落ちる。唾液が・・・・いや精液かもしれない・・・・半ば咀嚼されたごはんと口元との間に糸を張っている。
 「どうしたの? こぼしちゃった? ふふふ、弁当箱の中でよかったね・・・・床だったらそのまま口で掃除させてたところだよ・・・・さ、はやく食べて。こぼした分もちゃんと食べるんだよ」
 涙がごはんの上に零れ落ちる。
 だが時間を無駄にできない。綾香はいったん吐き出したものを再び食べ始めた。


 やがて、苦行の時も終わりを迎えた。最後のひとくちを飲み込むと綾香は言った。
 「食べた・・・やんっ・・・食べたから・・・・ほら、見てよ・・・あくぅ・・・・だからもう許して・・・・」
 諒はニヤニヤ笑い愛撫を続けたまま聞いている。
 「ふふふ、がんばったね・・・・じゃぁご褒美のデザートをあげるよ・・・・」
 そう言ったかと思うと、諒は唇を性器に押し付けた。クリを軽く吸引し、舌先で小刻みに擦る。

 「ひゃぅっ!!」
 突然の刺激だった。それまで微妙な愛撫で引き伸ばされていた快感が、一気に高まる。
 「や、やぁぁっ! ダメえっ!!」
 しかし諒の舌の動きはいっそう激しくなる。そればかりか、親指の腹が肛門に押し当てられ、ぐるぐるとえぐるようにマッサージしてくるのだ。
 綾香は加速度的に高まる快感を怖れ、括約筋に力を入れる。二つの孔はきゅっと収縮するが、次の瞬間膣口に指が挿入されると、一気に緊張が緩んだ。

 じゅくん・・・・

 女性器官が男を求める涎を大量に分泌する。
 「いやいやぁっ! ま、また・・・・いっちゃ・・・・」

 こり・・・・

 クリが甘噛みされる。
 「きゃうぅぅぅぅぅぅっ!!」

 本日三度目の絶頂が綾香を襲った。

 

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