綾香が気を失っていたのは2〜3分だった。目を開けると、諒がニヤニヤして綾香の顔を覗き込んでいた。 諒の顔には、惨めに達した綾香を嘲る笑いと、淫らないたずらを企む好奇の笑いが浮かんでいる。 諒の傍らには洗面器があり、中にはたっぷりと水が湛えられていた。 そして諒の手には、両端からチューブが伸びた卵形の器具が握られている。 綾香はソックスのみを身に着けた無防備な姿だ。先ほどの陵辱で体が火照り全身は汗で濡れているが、その汗も徐々に乾き始め綾香はうっすら肌寒く感じていた。 対する諒は完全な裸だった。先ほどのプレイで綾香は激しく乱れたのだが、諒にとってはそれほどでもなかったらしく、さほど汗はかいていなかった。 つまり綾香一人だけ快楽に喘ぎ、獣のような痴態を披露していたのだ。それが綾香の心に恥辱を与える。 「綾香、可愛かったよ・・・ふふふ、もっと可愛がってあげるからね、これで・・・・」 諒は手の中の卵形の器具を握った。ゴムか何かでできているらしく、それは簡単に潰れた。 「な・・・なにする気・・・?」 「ふふふ、これはエネマシリンジと言ってね、お尻にお湯を注ぎこむものだよ」 「お、お尻って・・・」 綾香は反射的に後ずさった。 「ふふふ、浣腸だよ・・・さぁ、綾香、お尻の孔をこっちに向けて・・・」 「い、いやよっ! 変態っ!」 「さっき綾香は一人でいったよね? 僕はまだなんだよ」 綾香は挿入でいかされたことを・・・・激しく乱れ悶えた姿を思い出し顔を赤くする。 「綾香はどっちの孔でいかせてくれるのかな? おまんこ? それともお尻?」 諒は膣出しか肛射かの選択を迫っているのだ。 「ふふふ、どっちに入れるにしろ、終わったあと、綾香がフェラでお掃除するんだよ? お尻に入れるんだったら・・・綺麗にしておきたいでしょ? それとも・・・膣出しがいいのかな? ふふふ・・・綾香は膣出しでいくのが好きなんだっけ・・・?」 そう問われたら、綾香は尻で奉仕するしかない。綾香の肉体は膣出しでの絶頂を欲していたが、理性は妊娠の恐怖を心配するのだ。 そして何よりも、膣出しでいかされるのは最大の屈辱だった。望まぬ相手に『女』を打たれ、悦びの喘ぎをあげながら達するのは、何度経験しても悔しくてたまらない。 綾香はうつぶせに寝そべり、尻を掲げた。 (また・・・こんな格好しなきゃならないなんて・・・) 手を後ろに回し汗ばんだ尻肉を掴む。 むにぃ・・・・ 肉を割り開き肛門をさらけ出す。 しかし諒は動く気配を見せない。 綾香は羞恥から中央の孔を固く閉めていた。しかしそれでは尻を捧げることにはならないのだ。諒の目には、きつく締まった孔は反抗心の表れと映っているだろう。 綾香はこれまでの調教の経験でそのことを悟っていたが、それでも自ら孔を緩めて陵辱を求めるというのは屈辱だった。 だが諒の無言の圧力が綾香の屈辱心を打ち崩す。黙っている時間が長いほど諒の心にフラストレーションが溜まり、よりいっそうおぞましいプレイを要求することになるのだ。 すぼまっていた孔は2〜3回ひくついた後、緩んだ。 (お尻の孔・・・見られてる・・・) 綾香の脳裏に肛門を見つめニヤニヤ笑う諒の顔が浮かんだ。ただ恥肛を見られているのではない。自ら露出させ差し出しているのだ。それを勝ち誇った顔で見つめられていると思うと、恥ずかしさと悔しさが胸の中を駆け巡り体が熱くなってくる。 「お尻を選んだんだね・・・」 諒は嬉しそうにつぶやき、チューブの先を舐めた。露出した肛門に、唾液でぬめる先端部を差し入れていく。 つぷる・・・にゅむ・・・ 「あ・・・あぁ・・・」 異物の侵入する感覚に、綾香は呻きをあげた。思わず肛孔を締めてしまうが、唾液の絡んだチューブは強引に潜り込んでくる。 ・・・にゅむむ・・・ チューブは5センチほど腸内に消えた。 そして諒はもう一方の端を洗面器につける。 「いくよ綾香・・・・」 諒がバルーン部分をゆっくりと握る。ぬるま湯が肛内に流れ込んでくる。 「あふ・・・いや・・・」 生暖かいものが腹に溜まっていく感覚に、綾香は腰を震わせた。これまで味わったことのない刺激だ。 (こ、こんなの・・・・変態よ・・・) 綾香の肛門がひくひくと痙攣する。 「綾香のおしり、おいしそうにお湯を飲んでるよ・・・」 「も、もうそれくらいで・・・はぅ・・・」 実際のところまだ便意を覚えているわけではなかったが、このままだと自分の身に何かが起こるであろう事を綾香は感じていた。 「まーだまだ。200ccも入ってないよ・・・」 諒はお湯の注入を続ける。 やがて、腹が張ってきたのを、綾香ははっきりと感じはじめた。 「も、もう・・・・トイレ・・・・いかせて・・・・あふぅ・・・」 危険な鈍痛が腹部から広がる。 「まだまだ、半分も入っていないよ・・・」 諒はバルーンをリズミカルに握り、お湯を注ぎ続ける。 「あ・・・はぅ・・・そ、そんなに入れたら・・・」 綾香の全身に鳥肌が立つ。そして、嫌な汗がどっと吹き出る。 上体をベッドに突っ伏し、シーツを握り締めて生理欲求に耐える。 「ふふふ、1リットルくらい入ったね・・・でも、まだまだいけるよね?」 「だめ・・・もう・・・いやぁ・・・・」 排泄欲がこみ上げる。綾香は必死に肛孔を締め上げ、漏らさないようにする。 諒はポンピングしながら、もう一方の手で綾香の腹を撫でた。 「くふふふ・・・だいぶお腹が張ってきたね・・・」 「さ、触らないでっ! ・・・・も・・・漏れちゃうから・・・」 危険な波が何度も押し寄せては引いていく。そしてその波は、回を重ねるごとに大きくなっていくのだった。 「2リットルくらいは入るらしいけど、綾香は浣腸初心者だから1.5リットルくらいにしておこうかな? もう少しだからがんばるんだよ?」 「は、はやく・・・トイレに・・・もう入らないから・・・こ、ここで・・・漏れちゃう・・・・」 綾香はそう言ったが、諒は動じる様子もなくゆっくりとポンピングを続ける。 「もう少しだからがんばってね」 綾香の全身を冷たい汗が濡らす。肛門に力を入れるあまり、体が小刻みに痙攣する。 「あ・・あぁ・・・・出ちゃう・・・」 シーツを引き裂かんばかりに握り締め、歯を食いしばって排便欲に抗う。 「ほら、おしまい! ふふふ・・・お腹がぱんぱんになったねぇ。チューブ抜くから、しっかりお尻締めててね。」 ゆっくりとチューブが引き抜かれる。 にゅるる・・・ (やだ・・・出る・・・出ちゃう・・・) 脱出するチューブが肛門を刺激し、なんともいえぬ感覚が尻を中心に広がっていく。 それとともに排便への欲求も膨れ上がる。危険な波が襲い掛かる。 綾香はこれ以上ないほど肛門に力を入れ、腸の中身が漏れないようにする。 しかし、括約筋に力を入れれば入れるほど、摩擦力が大きくなり恥肛の間隔も増すのだった。 にゅる・・・にゅむむ・・・ちゅるんっ それでも体内に入ってたのが5センチほどだったのが幸いし、綾香の意思が途切れる前にチューブは抜けた。 チューブの脱出と共に便意のほうも若干治まった。 まだまだ気は抜けないが、差し迫った危機はなんとか脱出できたようだ。 綾香は深く息をつき、次に迫る排便発作に備える。 「さ、トイレに行こうね」 諒は綾香を立たせると、後ろから押すようにしてトイレに誘導する。綾香は両手で腹を押さえ、再びこみ上げる欲求に耐える。 綾香の腹は驚くほど膨らんでいた。これほどまでに大きくなった自らの腹部は見たことがなかった。多少便秘気味ではあるが、週に一度はお通じがあるため、不自然なほど腹が張ったことはないのだった。日ごろ体重維持に気を使っているため、「腹が出ている」という状態自体見たことがない。 だが今は1.5リットルものお湯が入っている。それに加え数日分の便も溜まっている。 綾香には今抱えている腹部が自分の体とは思えなかった。 諒の部屋からトイレまでは30歩もないのだが、今の綾香には何キロもの道のりに感じた。時折立ち止まらなければ便意を抑えることができず、にじるように進んでいく。 足を踏み出すとその振動が腸内を満たす液体に響き、危険な欲求がこみ上げてくる。 (こ、こんなところで出しちゃったら・・・なにされるか・・・) 綾香はひくつくアナルを全力で締め上げ、脂汗を垂らしながらトイレに向かうのだった。
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