「ククク・・・あれから、また肥っちまってな・・・」 鬼豚は腹を叩き、肉の波を作る。 「前よりも・・・楽しませてやれると、思うぜ?」 醜い体を、鬼豚は誇ってみせる。 「お、お願いです・・・今は・・・夫だけなんです・・・」 「旦那とも、やってないんじゃないのか?」 「そ、そういうことじゃなくて・・・」 主の圧力の前では、拒否の言葉を発することさえ難しかった。 しかしそれでも、夫への・・・家族への愛が、久美子を奮い立てる。 「こんな関係・・・駄目です・・・」 「もしかして・・・デブが嫌いになったのか? 以前は、あれほど俺の『肉』が好きだったのに・・・デブ専だったろ?」 久美子には自分が『デブ専』だという意識は無かったが・・・肥満とのセックスのほうが感じてしまうというのは、否定できない事実だった。 「そういや、旦那はスマートだったな。お人好しの優男だが、顔も悪くはなかったよな。やっぱり、痩せたイケメンが好きなのか?」 「・・・」 久美子は口ごもる。 徹底的に調教されたこともあり、顔の美醜や体型に対する嫌悪感は無くなっていた。 久美子にとって、男の肉体の形状など、好悪の対象にはならないのだ。 ただ・・・セックスにおいては、肥満体のほうが『強い』。肉体的な強さだけでなく・・・精神的にも、驚くほどの性欲を持っている。責めはねちっこく、精を放ってもしつこく何度も求めてくる。 そして、少なくとも久美子の体は、肥満体相手のほうが反応が良くなってしまう。 「こりゃ、旦那に負けちまったかな・・・」 鬼豚は呟く。 「あの・・・もう一回・・・お口でしますから・・・お尻も・・・もっと上手にご奉仕します・・・。三年ぶりのお尻、もっとご奉仕したいんです・・・」 一縷の望みにかけて、久美子は言う。 実際、尻孔責め・包茎責めのテクニックも全て披露したわけではない。 膣を使わずとも、満足させる自信はあった。 「パンティ・・・脱いでみな・・・」 久美子の哀願など聞こえなかったかのように、鬼豚が言った。 「えっ・・・それは・・・」 「いいから、脱ぐんだ・・・」 選択の余地は無かった。 久美子は従い、ストッキングごと下着をずり下ろす。 ぬちゅ・・・ねとぉ〜・・・ 股間とクロッチの間に粘つく糸が張る。 予想以上の、大量の愛液。 布の塊を足から抜くと、その中からパンティだけ引き抜く。 「ど、どうぞ・・・」 久美子は、湯気を立てるパンティを鬼豚に渡した。 脱いだ下着は献上するのが『ルール』だ。 「ククク・・・凄い事になってるじゃないか・・・」 ねとぉ・・・ねちゃぁぁぁ・・・ クロッチ部分を拡げ、白く濁った粘りを観察し、匂いを嗅ぎながら鬼豚は言った。 久美子は顔を伏せ、恥辱に耐える。 鬼豚には、パンティに対する執着があった。 生の肉体をおもちゃにできるのに、なぜ下着などに拘るのかと、久美子は不思議に思う。 しかしその変態的なところが、鬼豚という男の性欲の源でもあるのだろう。 「ストッキング、履いていいぜ・・・」 鬼豚は濡れたクロッチを顔に塗りつけながら言う。 脚部の着衣は、鬼豚の『趣味』だった。彼自身も、靴下を履いたままだ。 これも変態趣味の一つなのだろう。 かつての調教の際には、鬼豚自身がストッキングやパンティを身につけたこともあった。女装趣味というより、変態性を見せ付けるためのものだったのだろうと、久美子は考えていた。 久美子は再びパンストを身に着けた。 最初の指責めのときに股間部分が破られたおかげで、蒸れないのだけが救いだった。 「ほら、愛してやるから・・・ベッドで、おねだりだ・・・」 愛し合うときの『儀式』。 鬼豚は、必ずおねだりを強要してくる。 だが・・・久美子は立ったまま動かない。 「もう・・・赦して・・・ください・・・・。こんなの・・・いけないことです・・・」 鬼豚は手に持ったパンティをペニスに擦り付け、愛液を絡める。 「ククク・・・何がいけないんだ?」 「夫が・・・子供がいるんです・・・こんな・・・不倫みたいなこと・・・」 鬼豚はパンティで亀頭をくるみ、先端を捏ねまわしつつ扱く。 「ふふ・・・気にするなよ・・・旦那を裏切ってるわけじゃないんだ。おまえは・・・借りを返してるだけなんだから・・・な」 借り・・・久美子は鬼豚に大きな借りがあった。 高校卒業後、突然負わされた借金。 女一人の身では・・・高校を出たばかりの世間知らずの娘には、どう頑張っても返せないほどの額だった。 しかも、久美子自身には何の非もなかった。 信頼していた人に裏切られ、頼れる者は皆去ってしまった。 そんな時紹介されたのが、鬼豚だった。 久美子が支払った代償は『処女』。 久美子は、鬼豚に処女を捧げたあと肉奴隷となり『愛の技』を徹底的に仕込まれた。 肥満体の扱いを完全に仕込まれたところで・・・高級娼婦となった。 そこは、厳重に管理された完全会員制の売春組織だった。 そこの客には、金はあるが女に慣れていない者も多く、鬼豚の性欲・精力と比べれば子供も同然だった。 もちろん、女遊びに慣れた客も多数いた。しかし、鬼豚に仕込まれたテクニックを使えば、たやすくあしらうことができた。 しかも、特別な客以外は避妊をしてもらえた。もちろん、ピルも常用していたため、生膣出しも安全だった。 フェラチオとパイズリ、そして尻孔奉仕が並外れて絶品だったため、挿入すら必要ないことも度々あった。 これまでに久美子が避妊無しで膣内に受けた精は、夫と鬼豚のものだけだ。 久美子を抱いた男たちによると、鬼豚の調教を受け娼婦になった女は幸せだという。 久美子自身には実感が無かったが、他の娼婦とはテクニックが段違いとのことだった。 だからこそ、普通の風俗ならば一生かかっても稼げないような額を、久美子は数年で稼ぐことができたのだ。 実際、後になって考えてみれば、自分が幸運だったことが久美子にも理解できた。 客も関係者も、皆分別をわきまえた紳士だった。ヤクザやチンピラのような輩もいたのかもしれないが、気付く限りではそういう者には出会わなかった。 そして、借金を返し終わったら、売春とはきっぱりと手を切ることができた。『裏社会』にいたという自覚はあったが、ずるずると骨の髄までしゃぶられるということはなかった。 そういう部分も含めての、『高級』売春組織だったのかもしれない。 足を洗ってから相手にしたのは鬼豚だけ。 彼も、妊娠後は姿を消し、この三年間は平和な生活が続いていたのだ。 だが・・・鬼豚は再び現れた。 「ほら・・・おねだりだ・・・はやく・・・」 低い声で言う。 うっすらと伝わる怒気。 恐怖の記憶が甦る。 鬼豚は『力による暴力』に走ることはなかったが・・・肉体的に痛めつけることだけが暴力ではないのだ。 鬼豚の性暴力は、心を犯す。その恐怖は、久美子の心の奥深くにまで刻み込まれている。 強く命令されれば、逆らうことはできない。 久美子は夫婦のベッドに横になる。 そして大きく股を開き、秘部に手を添える。 (あなた・・・ごめんなさい・・・) 薄い恥毛を掻き分け、淫貝を押さえ・・・・ にち・・・くぱぁ・・・ 左右に開いて『入り口』を見せた。 夫にのみ許される聖域。 淫臭の蒸気が、むわっと広がる。 愛液でてらてらと光る小淫唇。ぽってりと肉厚だ。 外部はそれなりに色素が沈着しているが、内側は鮮やかな桜色。 肉襞の合間には、泡混じりの白濁が絡みついている。 孔はひくひくと蠢き、愛の涎を垂れ流していた。 「・・・く・・・久美子の・・・いやらしい・・・お、おまんこを・・・・鬼豚様の・・・ペ、ペニス・・で・・・可愛がってください・・・」 途切れ途切れの声でおねだりする。 「くふふ・・・相変わらず・・・女学生みたいな割れ目だな・・・・。あれだけの男達を相手にしたってのにな・・・。」 鬼豚はぱっくりと開いた割れ目に顔を寄せながら言う。 そして鼻を鳴らして匂いを嗅ぐ。 荒い鼻息が、淫部を嬲る。 まさに豚だった。 久美子の顔が、羞恥に染まる。 他の男に見られるときとは違う羞恥・・・・己を『女』にし、愛の技を教えこんだ男だからこそ、特別な恥ずかしさを感じてしまう。 その視線に込められているのは、ただの好奇心や欲望ではない。 鬼豚という男は、女を辱めながら心を読んでくるのだ。 何もかも見抜いてしまう視線。 犯される度に心を裸にされ、自分でも知らなかった一面をさらけ出されてしまう。 何人もの男と体を重ねてきたが、鬼豚の視線にだけは慣れる事ができなかった。 「・・・く、久美子の・・・お、おまんこは、鬼豚様のためのおまんこです・・・他の人にも使わせてしまって、ごめんなさい・・・また、鬼豚様だけのモノにしてください・・・。久美子の処女を奪ったペニスで、可愛がってください・・・久美子のおまんこの中を、もう一度鬼豚様のカタチにしてください・・・」 鬼豚を悦ばせる為のセリフ。これも、念入りに躾けられていた。 『作られたセリフ』を暗記させられたのではなく・・・自分で屈辱的だと思うことを、口にさせられるのだ。 おっとりとした清純美人の、淫らなおねだり。 かつての客の中には、この『おねだり』にはまった者も多かった。 「ふふ・・・やっぱり、俺のモノが忘れられないか? それじゃ、人妻おまんこ、頂かせてもらうぜ・・・」 そういって鬼豚はベッドに上る。 100kgを超える重みに、『並の夫婦』向けのベッドが悲鳴を上げる。 スプリングは大きくたわみ、体が沈みこむ。 鬼豚はペニスを掴み、膣口にあてがった。 『妻』の入り口。他人が所有する、禁断の孔。 愛する夫のみ、触れることが許可されている孔。 にゅむ・・・むちゅ、ぬちゅ・・・ぬりゅぬりゅ・・・ 亀頭が小淫唇と戯れる。 愛液と先走りが交じり合う。 (やだ・・・触られ・・・ちゃってる・・・。もう、夫だけの・・・モノなのに・・・) にゅむる・・・・ 『妻』の入り口に、亀頭が軽く食い込む。 鬼豚は添えていた手を離し、久美子の顔の横に手をつく。 鬼豚の汗が、ぽたりぽたりと垂れ落ち、久美子を濡らす。 二人の視線が絡み合う。 「・・・愛してるぜ、久美子・・・。おまえが寂しがってると思ってな、久しぶりに来てやったんだ・・・。」 ちゅ・・・ 軽い、キス。 「また、たっぷり愛してやるからな・・・」 醜男の、気障な囁き。滑稽とも言える行為だったが・・・ きゅぅぅん・・・ 久美子の子宮が疼く。 「ククク・・・今だけ、俺の『妻』にしてやるぜ・・・」 (いや・・・あなた、助けて・・・) 鬼豚の言葉に秘められたモノ・・・それが恐怖を呼ぶ。 久美子は、せめてもの抵抗として膣に力を込め、偽りの夫を拒む。 にゅぐ・・・にぐぐ・・・・ 皮肉にも、鬼豚によって鍛えられた膣が、ペニスの侵入を食い止める。 しかし・・・ みぢゅ、みちぃ・・・にちゅり・・・ 男と女の力の差。 括約筋のささやかな収縮力に対し、肥満を支える筋力全てを使った押し込み。 真っ赤に張り詰めた亀頭が『夫への愛』をこじ開けていく。 夫婦の絆を、肥満男の性欲が断ち切っていく。 懐かしい感触・・・強引な挿入は、処女を喪ったばかりの頃を思い出させる。 「・・・赦し・・・て・・・」 久美子が呟く。 張り詰めていた忍耐が決壊する。 ぢゅにゅりゅりゅりゅんっ!! 熱き肉槍が『妻』を貫く。 「あなた、赦してぇっ!」 ぶぢゅるんっ! 亀頭が勢いよく子宮口に激突する。 渾身の一突きが『妻』を奪う。 「ひゃうぅぅぅぅっ!」 久美子は夫に許しを請いながら、アクメに堕ちた。 「おぉっ!? 相変わらず、即イキか・・・ククク、これは楽しめそうだな・・・・むふぅ・・・あぁ・・・『人妻』の味だ・・・はふぅ・・・」 (あなた・・・赦して・・・赦してぇ・・・ひうぅぅぅ・・・) 他の男とのセックスでは、いくら焦らされても挿入だけでいくことはなかったのだが、鬼豚は違った。 心も体も完全に『鬼豚のモノ』として開発されたため、半ば条件反射的にアクメを迎えてしまうのだ。 にぢゅ・・・ぬぢゅる・・・・ 子宮口に亀頭がなすりつけられる。 3年ぶりの、キス。 溢れる先走りが、『夫婦の愛の巣』の一番奥、禁忌の地を、容赦なく穢す。 (やだ・・・そこ・・・駄目なの・・・夫の以外は、駄目なんだからぁ・・・ひうっ!) 生挿入のリスク・・・先走りにも僅かながら子種が含まれているという事実を、久美子は十分理解していた。 他でもない鬼豚自身に、汚液をなすりつけられながら教えられたのだ。 常に『危険』を意識させながらの、セックス。 しかもそこは、久美子の最大の弱点でもあった。 クリトリスのような敏感さはなく、Gスポットとも違っていたが、最も重く深いアクメを得られる部分だった。 にちぃ・・・むちゅ、むちゅ、ぢゅにゅぅぅ・・・・ 鬼豚の亀頭は、執拗にキスを求めてくる。 強引に、夫婦の契りを交わす。 久美子の生殖器官は、侵入者を『夫』と認識し、熱く抱擁する。 「おふぅ・・・いい感触だ・・・ほらほら、わかるか? 一番大事なトコロ・・・ここ、好きだったよな?」 「い、いや・・・そこ・・・嫌い・・・です・・・あひっ!」 セックスレスとはいえ、そこは夫だけのものだった。無理矢理キスされるのは仕方ないとしても、そこで感じることは許されない。 ちゅ、ぬちゅ・・・ぢゅに、ぢゅに・・・ 「ククク・・・旦那には内緒なんだぜ?」 「・・・嫌い・・・あんっ! ・・・一番奥、嫌いなの・・・ひうっ! 「ふふ・・素直になれよ・・・おっと、また『涎』が溢れちまった・・・・拭わせてもらうからな・・・」 亀頭の涎が子宮口に塗りつけられる。 ぬちゃぁぁ・・にぢゅぢゅ・・・ 「だめ・・・でき・・・ちゃう・・・」 「大丈夫さ・・・前はあれだけ膣出ししても、平気だったろ? むふぅ・・・。無事に、旦那の子を孕めたじゃないか」 久美子は息を止め、一瞬体を固くした。 その間にも、鬼豚は腰をくねらせ、執拗に亀頭を子宮口に押し付ける。 「ん? どうした? ・・・おほっ! そんなに締め付けるなって。ククク・・・ほらほらほら!」 ぬぢゅぬぢゅぬぢゅぬぢゅ・・・・ 小刻みに腰を振る。 子宮口に振動が響く。 「あふっ! だ、だめ・・・そ、そんなにしたら・・あぁぁぁ・・・」 小刻みな振動は鬼豚の肉を揺らし、接触した肌を擦りあげる。 体の表面からも内部からも熱くなっていく。 「ほらほら、どうした? いくのはいやなのか? 旦那のために頑張ってみるか? ほらほらほらほら! おまんこ気持ちよくないか? おまんこいきそうか?」 ちゅくちゅくちゅくちゅく・・・にちゅにちゅにちゅにちゅ、ぢゅにぢゅにぢゅにぢゅに・・・・ 巨体に似合わず、繊細な腰使いだった。一定時間ごとに腰の角度や深さを微妙に変え、刺激に変化をつけている。 小刻みな振動で、眼前の鬼豚の顔が波打つ。 完全に勝ち誇った表情。弱者をいたぶる苛めっ子の顔だった。 「い、いやです・・・お、おまんこいやぁ・・・おまんこ赦してぇ・・・」 かつて散々仕込まれた卑語が漏れてしまう。 「くふふ・・・今は、俺が『夫』なんだ・・・素直に楽しもうぜ・・・」 「ち、ちがう・・・あなたなんて・・・夫じゃ・・・ひゃうっ! ない・・・」 久美子は必死に夫の顔を思い出し、堪えようとする。 それでも・・・弱点を嬲られるたびに、夫の顔は薄れ、醜い肥満中年の顔が浮かび上がってくる。 ぬぢゅぬぢゅぬぢゅ・・・にゅむるるる・・・ 「だ、だめ・・・あっあっあっあっ・・・・おまんこ・・・だめなの・・・あっあっあっあっ!」 限界まで追いやられる。 迫り来るモノに耐えようと、肥肉に思い切りしがみつく。 ぶぢゅるんっ! 「きゃうぅぅぅぅぅっ! いくぅっ!」 子宮口を責められ、久美子はまたもや堕ちた。 「ククク・・・可愛いやつだぜ・・・おほっ! そんなにがっつくなって・・・」 久美子の体はアクメに痙攣し、膣は淫らに蠢く。 鬼豚はびくびくと震える体にのしかかり、唇を奪う。 むちゅる・・・にゅるにゅる・・・ねちゅ・・・ アクメの最中のキス。久美子の理性を溶かすプレイ。 体内で荒れ狂うモノを抑えようとするかのように、弛んだ肉を抱きしめてしまう。 (お願い・・・もう赦して・・・これ以上苛められたら・・・ひゃうんっ!) 「ん・・・むちゅ・・・ぷはぁ・・・。・・・ウォーミングアップはこれくらいでいいか・・・。ふぅふぅ・・・そろそろ、本番だぜ・・・はぁはぁ・・・」 鬼豚はそう言って体を起こした。 腰だけは、ゆっくりと前後している。 その真っ赤に火照る巨体から、滝のように脂汗が滴り落ちる。雄フェロモンをたっぷりと含んだ蒸気が周囲に満ちる。 鬼豚は、まだその『力』を発揮していない。 久美子にも、それはわかっていた。 (あなた・・・助・・・けて・・・) 己を襲う悪夢に思いをはせ、久美子は一筋の涙を零した。
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